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「計画書」の意味をしっかり知ったほうがいい

10.12.03
SAVS会員 ビジネスプラン研究所 所長 原田 友康

  コンサルタントをしていると企業から「経営(改善)計画書を作ってくれないか」とちょくちょく頼まれる。 仕事ですからやぶさかではない。作って差し上げる。依頼した企業はそれを持って金融機関(銀行)に"金を貸してくれ"と頼むケースが多い、と感じる。
"計画(経営)書"は金を借りるためにある"と思っている中小企業経営者は結構多いと感じるのは私だけだろうか?

 この前もあった、事業再生計画である。それをもって中小企業再生支援協議会の認定は受けられた。
しかし、実際の再生活動では計画書はそっちのけの活動。そのホテルオーナーの思いつきで経営している、としか私には映らない。
しかし、オーナーはホテル幹部が話し合って、必死で経営しているんだと口に出して言ってはおられる。
「計画書を作って経営をしてください」、と助言することが多いのですがオーナー曰く、「計画書を作ったってホテル環境は変化が激しいので意味がない。それよりそんな時間があったら営業の一つでもしろ」との号令???

 計画書の真の目的は経営の方針・仕方・問題点を共通認識化することにある。しっかりとなすべきことを文字に書いて関係者で議論し、いつ、どこで、誰が、何を、どのようにするのか!5W1Hwで経営幹部、いや全従業員が一つの書いたものをみて、認識を共通化することにあるのではないでしょうか。
この作業は書いたものをみないと出来っこありません。時間が経ち、状況が変わってくると人それぞれ理解の仕方が変わるのが常です。
特に変化の激しい今の時代だからこそ、書いたもので検討しあう必要がことさらあるのだと思うのですが。


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