本文へスキップ

中小企業の方々の経営のお悩みをご一緒に解決します!

随想の広場

研究会メンバーによる随想をお楽しみください。

TSUNAMI(つなみ)

11.03.27
SAVS会員 マネジメントハウスジェービー代表 石井 辰雄

 昨秋、小生が所属する合唱団が行った定期演奏会において、全20曲超の中の一つとしてサザンオールスターズの「TSUNAMI」を演奏した。この曲は2000年にリリースされ、200万枚を超えるCD販売を記録している大ヒット曲である。曲中のサビ部分で“つなみのようなわびしさにおびえてる〜”と歌われているように、若者の人生につきものの失恋と絶望を象徴するものとして「つなみ」という詞を使ったのは、作者桑田佳祐の感性であろう。突如何の前触れもなく、自然の為すが儘に人のくらしを破壊し、絶望の淵へ陥れる「つなみ」の恐怖についてはある程度観念的に認識はしていたが、図らずも3月11日の東北関東大震災をテレビの画面などで目にすることで、実感することとなった。

 3月13日には元々「団内ミニコンサート」が予定されていた。さてこれを実施したものかどうかの議論とともに、とりわけ「TSUNAMI」の演奏は止めようとの声が上がった。が、亡くなった人々への黙とうを行い被災現地への義捐金活動を誓って、しめやかに歌いあげたのだった。つなみに想定なんかあるものか、としきりに思いながら。

 なお、もっと手強い問題児「福島原発」が気になるが、書いている今日(3月27日)現在、状況は随想のテーマの枠から大きくはみ出ている。


随想の広場 一覧へ戻る