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随想の広場

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コンサルの難しさ

11.05.31
SAVS会員 山下経営事務所代表 山下 勝正

 私は製造業の5S、ムダ取り、JIT生産方式による改善などを現場主義で支援しております。 ある企業さんからJIT生産方式による改善の依頼があり、社長、製造部長(プロジェクトの責任者)と打合せを行い5Sから支援を開始しました。 全員参加型で座学と実践を組み合わせて全職場を対象に始め、5Sが進み始めました。

 途中から機械部門の進捗が遅れてきましたので、機械部門を集中的に取り組み、5Sを進めましたが1年ぐらい、経過しました。その間、社長には随時、報告をして確認と了解を得ながら進めました。

 次のステップとして生産管理の仕組み、流れ化、段取り改善に取り組む予定で製造部長と打合せを行い、社長の了解を頂こうとしましたが、「コンサルの継続はしない。後は社内で実施する」ということで支援が終わりました。

 製造部長とは常時、進め方、内容を打合せ、区切りで社長への報告と方針を確認しながら進めておりましたが残念ながら途中で終わる結果となりコンサルの難しさを味わいました。

 振り返れば1部門に長く入り過ぎ、全体活動が遅れたこと。 社長の想いを常に確認することが充分でなかったかなと反省しております。勉強になりました。


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