研究会メンバーによる随想をお楽しみください。
上映時間5時間(含む休憩)のメト・オペラ「トロイアの人々/ベルリオーズ作曲」を遂に観てしまったのだ。 これで年が変わって2013年1月早々、この月だけで4本のメトオペラを観たことになる。 といってもメトロポリタン・オペラ・ライブビユーイングいわゆるライブの映画の話。 本公演に通ったのであれば12〜3万円を要したであろうが、私が映画館に払ったのは4本計1万4千円である。 たかが映画と言うなかれ。 世界のトップ歌手の競演、映像効果、音響効果はさすがで大いなる満足を得て深夜の帰宅を繰り返した。 実は、メトのライブかつてはテレビのBSプレミアムで放映しており、私はそれを録画し(深夜放送のため)あとでゆっくりと大いに楽しんだのだった。 いつしか放送がなくなって残念な、と思っていたところ、こうして今や世界64か国に配給されているという。 さらに放映中のPRで「膨大なる制作費をチケット代では賄えません。 ブルームバーグ(資産家NY市長)等の支援を受けてますが、あなたもどうか会員になってください。 そして本公演に来てください」とプリマが呼びかけるのである。 偉大なるメト・オペラも総力を挙げての販路開拓かと感心した私だが、 帰りがけに提出したアンケート中の 「このライブ映画のチケット代は幾らが妥当だと思う?」 の問いには「2000円」と答えてしまった。(ウム私もすっかりデフレ生活に浸ったものだ・・・)(随想 了) |