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ある高齢者の日常生活の一こま

13.05.09
SAVS会員  (有)JTO福井事務所代表 福井 洵

「(以下は私の日常生活のうちの朝の一こま。 ちなみに現在78歳の私の日常は、午前中は新聞に目を通してから健康維持のための散策など、 午後は業務処理や知識の習得のための読書、夕方から夜は趣味のコーラスの読譜練習やテレビの視聴で過ごすことが多い。 その日の日誌を記して就寝はほぼ12時前後となる。

今日2013年5月9日(木)は晴れで全国的に初夏の気温になるという。
朝食後、新聞に目を通してから、散歩に出る。六甲アイランド(人工島)の居住区の周囲につくられたヒル(一周5キロ)の歩道を一巡するのである。
幅5メートル程度の舗装なしの道の両側には、ほぼ数十メートルごとにつつじが満開で、新緑の樹木の香りと小鳥のさえずりが清清しい。
休みなし約1時間でヒル一巡。途中時々、他の人に抜かれることがあるが、 抜くことは滅多に無い。
平日のこの時刻は大体50〜60歳前後の人がほとんどで、女性が多い。
そんな散歩中なんとなく、いろいろなことを思ったりする。例えば次のような・・・・
  1. 歩行そのもの成り立ちは何か?と、 それは歩行距離とそれに要する歩行時間。
    ヒルを一巡するのにいくらの歩幅で何歩を要するか。
    また、一歩に要する時間はいくらかなどなど・・・
    これらの歩行要素間の関係は簡単に数式化できるので、その限りではそれぞれの意味するところは単純明快。
    ちなみに、私の場合、歩幅は0.7メートル。一歩に要する時間は0.5秒前後。
    よって5キロは約7千歩で3500秒すなわち約1時間を要することになる。
  2. 一方、思いがそれらの歩行数値と散歩時に経験する事柄などとの関連に踏み入ると、途端に 考えは多様複雑になる。
    例えば散歩中に他人に抜かれることは、上記の歩行要素の分析で物理的には解決済みであるが、その時、自分が他の歩行者に対してどのように感じたのか。
    追いつかれた時、ピッチを上げるのか?自分のペースを維持するのか?、
    言い換えれば、自ずと競争心を感じたとしても、あえて、歩行スピードを上げずに、抜かれるにまかせるかの判断である。
  3. それは、そもそも自分が何を目的にして散歩という行為をはじめたのか、即座に思い至るかどうかに依存しており、極めて当たり前のことに過ぎないのだが、それが気分的に揺らぐことも・・・・・。
以上、私の今朝の日常生活での一こまです。


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