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私の健康法紹介

21.03.02
SAVS会員 川田 國博
 健康法のひとつとして、私は5年ほど前から「太極剣」を続けている。
もともと、中国武術に起源があり、いまも中国で広く普及している。
日本でも日本武術太極拳連盟などの組織があり、普及している。
この「太極剣」を始める前に、数年間「二十四式太極拳」の基本を習った。
「タイキョクケン」と称されているが、「拳」「剣」の二つがある。
自宅の近くで、太極剣教室が開かれているのを知り、入門した。

先生について月謝を納めて、月2回習っている。しかし月2回の稽古だけではなく、教室のない日にも、戸外や室内スペースでの自主的な稽古の積み重ねが求められる。私の主な日常の稽古場は、散歩を兼ねて通う「近くの公園」の一角にある。

太極剣は、略して「ツルギ」と呼ばれることが多い。
通常、24式太極拳で基礎を学んだうえで、太極剣を習得する道にはいる。
文字通り、稽古でも、審査会、競技会でも「剣」を使って演技される。
私が習っているのは、「三十二式太極剣」と称され、32の動作から構成されている。
初心者は、まずこの32の動作の型を習う。終始「剣」を使って動作する。
入門以来、稽古でこの32の動作を一つひとつ、その基本型を徹底的に指導訓練される。

  この32の型には、それぞれ中国語の名称がついている。
起勢(チーシー)に始まり、1番目型の並歩点剣(ピンブ ティエンジェン)から32番目の弓歩直刺(ゴンブーチーツ)最終動作の収勢(ショウシー)で終わる
この32の型を最初から最後まで、一連の流れとなっていて、一定の速さで演技される。
この最初から最後の動作までの一連の動作を「套路(トウロ)」と呼ぶ。
教室での稽古では先生の模範演技をまず見て学びその後ポイントを解説して頂く、そしてそれを真似るところから始まる。この点は多くの武術やスポーツ競技とも共通するところがあると思う。

人それぞれ稽古を重ね、程度の差はあれ、年々上達するが、私の場合は稽古を続けてはいるが、才能がないのか、覚えが悪いのか、上達は遅々として進まない。
それでも続けているのは健康法としてやる以上、少しでも正しい型に近づいて、健康増進につなげたいと思ってのことである。 太極拳・太極拳の基本は共通している。繰り返し重点的に指導されるのは腰にある関節部分「股関節」の正しい使い方(入れ方)、常に身体の基軸が善後左右に傾いたり、曲がったりせず「まっすぐな軸」が保つこと、全動作一定の速さで演技すること等である。

稽古の際には、基本動作を正しく行うための練習が繰り返される。
「基本を最も大切にする」これは多くのことに共通し、度々学びや習いの場で説かれることが多い。「私は上達しないのはこの基本ができていないから」と自戒・反省している日々を送っている。
 



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