研究会メンバーによる随想をお楽しみください。
前回(11-5-31)「コンサルの難しさ」という中で「社長の想いを常に確認しておくことが大切であると述べましたが、その後の取り組みを紹介します。 Y社は機械装置のメーカー(従業員 50名)で「ジャストイン体制の実現」をテーマに支援に入り、約1年が経過して成果は道半ばの状況でこれからというところです。 支援は工場長を中心に進めておりますが、社長さんはオーナーの2代目で全てを把握しておかなければ気のすまないトップダウン型です。新製品開発、売上アップに忙しく、なかなか会えませんが重要項目、提案事項については面談、メールを心掛けて方針の確認をしております。提案事項も採用してもらえないことが多々ありますが、粘り強く提案しております。 例えば、現場の工程進捗がばらばらであったのを工程計画表を作成して、現場に工程管理板を設置して見える化を行い、全員に工程進捗の共有化と意識付けをはかりました。 さらに徹底するため、毎日、全員による短時間の工程ミーテイングの実施を社長さんに提案し、即刻採用され、毎日朝、夕の2回開催し工程進捗に役立てております。 ジャストイン体制の実現には課題が山積しておりますが、その一つに毎月、オーダーの積み残しが続いており、それを無くすためには工数低減が必要で、プロジェクト活動と共に全員による工数低減活動を行う小集団活動の導入を提案しております。負荷消化に追われている現場で、小集団活動を導入するのは難しいですが、画策中です。 今後も社長さんとコミュニケーションを取りながら、体質強化をはかるべく施策の提案と実行を支援し、成果に結び付けていくつもりです。 |